リターン~ある外科医の逆襲~【54話】ネタバレと感想!




この記事では『リターン~ある外科医の逆襲~』54話ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。

『リターン~ある外科医の逆襲~』54話のネタバレ




どうか助けてください

血液検査の結果を見ると、患者の肝臓はほとんど機能していないことが分かり、五十嵐の身体は恐怖で竦みました。

このままではもって数日。

それどころか、いつ亡くなってもおかしくない状況です。

「…残念ですけど、入院は難しいですね」

様子を見ていた医者たちは、この身元不明の男性の対応に見切りをつけていました。

五十嵐は、このままでは患者を死なせることになると奥歯を噛みしめます。

わん

恐ろしいですが、こういう状況になってしまった場合、仕方のないことに感じます。

身元もわからないとなると、厳しい対応をするしかないのでしょうね…。

そのとき、患者が小さく呻き声をあげて意識を取り戻しました。

五十嵐は急いで駆け寄り、患者の手を握ります。

「どうか…助けてください…」

苦しい息遣いの中、必死に縋る患者に対して五十嵐は、最後まで寄り添う覚悟を決めたのでした。

 

過去の自分と重ねて

五十嵐は、廊下の椅子へと座り込み、息をつきました。

「心配なのはわかるけど少しは休みなさいよ」

五十嵐の体調を心配する美穂がコーヒーを差し出しました。

一時間ほどの仮眠で「平気だ」と笑う五十嵐のことが、美穂は心配だったのです。

そんな五十嵐の必死の看病の甲斐あってか、患者の容態は会話が出来るまでに回復しました。

にゃあ

頑張りすぎて、五十嵐が倒れてしまったら元も子もないですものね。

五十嵐の気持ちを汲み取りつつもフォローする、

美穂の優しさに癒されます…。

「なぜこんなに悪化するまで放っておいたんです?」

五十嵐の言葉に、自らを「加納」と名乗った患者は、ぽつりぽつりとこれまでのことを話し始めました。

退職を機に始めた事業が失敗したこと、借金で全財産失ったこと。

肝臓が悪いことは知っていたものの、家族とも連絡の取れない状況から後回しにしていたこと。

加納の話を聞いた五十嵐は、ループ前の自分と重なるその話に心を痛めました。

「私は…もう長くないのでしょうか?」

加納の言葉に、五十嵐は「ええ…そうですね」と隠さず事実を伝えました。

「一つだけ…頼みを聞いてもらえませんか」

五十嵐はその言葉に頷きました。

加納は、最後に一目、息子に会いたいのだと願ったのです。

「なんとかしましょう、任せてください」

わん

五十嵐自身の経験もあって、加納のことを放ってはおけないですよね。

加納の願いが難しいことはわかりつつ、

無碍にできない五十嵐の気持ちを考えると、辛いものがあります…。

難しいことはわかっていたのに、断り切れずに引き受けてしまった事実に五十嵐はひとり落ち込みました。

なにもかも、結局はお金であること。

五十嵐は、加納の顔を思い出すとぎゅっと手に力を込めました。

「加納さんが吐血しました!すぐに病室へ!」

その言葉に病室へと急ぐと、加納は大量の血を吐いて、もがき苦しんでいました。

「早く輸血を…!時間がありません!」

必死な対応の甲斐があり、なんとか一命を取り留めたものの、

これ以上は、必要な検査ですら加納の身体は耐えられそうにありません。

思い悩む五十嵐のもとに、医事課長の石元から一本の電話が入りました。

そんなことは前代未聞

医事課で五十嵐を迎えたのは、「これ以上は加納のための治療を続けることは出来ない」と声を荒げる石元の存在でした。

病院は、慈善団体ではありません。

お金の払える見込みがない患者に、治療を続けることは病院にとって損害でしかないのです。

にゃあ

命よりもお金が優先だなんて、あんまり聞きたくないですよね。

とくに、実際に患者の様子を目の前にしている五十嵐には、キツイ現実だと思います…。

石元のその言い草に、五十嵐は静かに怒り、自分のクレジットカードを机へと叩きつけました。

これで支払いをすると言って聞かない五十嵐に、石元はそんなことは聞けないと慌てます。

何より、研修医の給与では到底払うことの出来ない金額となるのは目に見えています。

しかし、五十嵐の口座にはすでに二億円に近いお金が貯まっており、この時の五十嵐にとってお金は大した問題ではありませんでした。

それよりも、加納を救いたい一心で、石元を黙らせたい一心で、お金は自分が払うと啖呵を切ったのです。




『リターン~ある外科医の逆襲~』54話の感想・考察

キツイ現実を目の当たりにしつつ、けして目を逸らせない事実ではありますよね。

言い方は悪いものの、石元の言いたいことも十分理解できました。

しかし、それでも加納を救いたいという気持ちを止めることは、五十嵐には出来ませんでした。

それはきっと過去の自分と加納を重ねたからだと思うのですが、

だからといって、刻一刻と加納の命の限りが近づいていることも確かです。

加納の息子は、会いに来てくれるのでしょうか?それとも、現実は甘くないのでしょうか。

それでも希望を持って、けして諦めることのない五十嵐の姿がとても格好良い回でした。

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