テムパル~アイテムの力~【85話】ネタバレと感想!

この記事では『テムパル~アイテムの力~』の85ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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84話 85話 86
ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。

復興

ヴァイラン村をツェダカギルドの領地にしてから一ヶ月

メンバー総出で統治してきたおかげでようやく街まで成長させたのですが、

ほんの数時間で崩れ去ってしまった光景にジシェカは溜息を吐きます。

 

そこで彼女が行っていたのは近隣の土地でこの荒れた土地を治める手伝いをしてくれそうな人。

洞察力は75と低いジシェカですが、いまはとにかく人手が欲しいときです。

そこに1人条件に当てはまるというアナウンスが上がりました。

可能性は低いかもしれませんが、行かない理由はありません。

 

まずそのアナウンスを見て、ジシェカが訪ねたのはグリードの元。

今回の戦いでグリードの洞察力の高さを実感していたのです。

そんなグリードに託したのは”統治者の剣”。

領主のみが持つことが出来る剣で、領地管理をするには必須のアイテムです。

 

これを使える人材を探してほしい。

面倒な依頼を受けたと溜息を吐きますが、断る理由はありません。

パチンとジシェカから贈られたウインクにグリードの心臓がひどく煩いからです。

 

しかし、すぐにはっとグリードは意識を取り戻します。

よく考えればアイリーンがいますし、ユラを始めとした女性たちによく騙されてきました。

とりあえずギルドのためなら依頼は受けると言って、その礼は装備品の金が払えないメンバーに金をやれと言います。

 

ですが、いまツェダカギルドの金庫は復興のためにすっからかんです。

そこでジシェカが差し出したのはギルドメンバーが集めてきた素材を渡しました。

青いオリハルコンなど、どれも貴重な素材ばかりです。

 

グリードがこのギルドに居続ける理由。

それはこういった資源や資金だけでなく、大事な鍛冶師のために素材を集めようと動いてくれるメンバーの姿。

自分を認めてくれるそんな彼らの姿に居心地の良さを感じているからでした。

わん
ようやく復興の兆しが見えてきましたね。
新しい人材集めは上手く行くんでしょうか?

隠していた過去

ジシェカから預かった”統治者の剣”を持って、村を回っていると次々に人材を見つけることが出来ます。

洞察力が高いおかげで人材の発見も出来、しかも自分の洞察力まで上がると喜びながら村を回っていると

1人の男が声を掛けてきました。

 

それは大剣を持ったトゥーンです。

 

金が払えないから大剣を返しに来たというトゥーン。

トゥーンクラスのハイランカーになるとその月収は1000万円を超える者がほとんどです。

ジシェカや他のメンバーも広告収入で数千万を稼いでいます。

 

なのに、なぜそれ以上のハイランカーであるトゥーンが?

そう首を傾げるとトゥーンは顔を赤くして、声を張り上げました。

 

俺は嫌われ者だから収入なんてない!

1週間ハントで1万ゴールドを稼ぐのがやっとだ!

 

ランカーの装備は基本的に40万ゴールドです。

それが月に4万ゴールドしか稼げないとは、いずれトゥーンは装備の限界でランク落ちする未来が見えていました。

そんなトゥーンから受け取った大剣をしまったグリードは彼にある提案をしました。

 

ハントで製作方法と材料が手に入ったら安値で作ってやるよ。

 

いくらグリードでもメンバーが落ちぶれていくのは気持ちいいものではありません。

グリードの精一杯の譲歩がトゥーンの胸にしみわたります。

 

イタリアに生まれたトゥーンは貧しい生活でした。

そんな中、彼が選んだのはマフィアへの道。

半年の間に人を手に掛ける以外の犯罪に一通り手を染めました。

 

そこで出会ったのがサティスファイ

 

今まで暗い路地裏で暴力を振るっていたトゥーンにとって、

ゲームの中の世界はもう一度生まれ変わるような光の世界でした。

その世界にのめり込んだトゥーンは左目を犠牲にして、マフィアを抜けました。

新しい人生が始まる!

片方の目でも光が見られるなら十分だとサティスファイの中に飛び込みました。

ですが、トゥーンが知っているのは暴力を振るうことだけ

結局サティスファイの中でも裏社会に入ってしまいました。

 

それでもトゥーンの胸にはある決意がありました。

なにか変わりたい。

そこで入ったツェダカギルドで警備隊長を任され、どうにか無我夢中に変わろうと努力をしていました。

 

そんな自分に好意を向けてくれたグリード。

いままでひどいことばかりしてきた自覚はありましたが、

これからは対応を変えよう。

トゥーンは新たな決意を胸にその場を立ち去りました。

にゃあ

少しずつみんなの心の中が変わってきているようですね。
トゥーン、やっぱり良い人でした!

懸念

トゥーンと別れたグリードはあることを考えていました。

それは先日の戦いがテレビ中継されていたということ。

つまり、パブラニウムが衆人観衆の目に触れてしまったのです。

 

そこでグリードが向かったのはスミス鍛冶場。

パブラニウムは現在マラクサスの保護膜を参考に作ったせいで、

防御型になっています。

つまり、いま攻撃力が弱い状態なのです。

 

気になるのは国家対抗戦で参加予定のペット競争。

パブラニウムに攻撃が出来るようなペットなんているはずがありませんが、圧倒的な勝利のためには改造が必要です。

 

そうして時間が経ち、夕方になるとグリードは村の城壁の外に出ました。

そこにはペットの様子を見に来たユラが身を潜めていました。

 

ペットの実力を見せてくれ。

そう言われたグリードは少しだけ距離を取ると石でも投げてみろと手を上げました。

 

そんなグリードにユラは首を傾げます。

当然です。グリードの周辺にはペットの姿はありません。

不思議そうな顔をしながら石を飛ばしました。

もちろん、ぶつかっても大きな怪我をしない程度の力で

 

そうしてまっすぐに飛んでいった石はグリードの目の前で粉々になりました。

それどころか何かがユラの横を通り抜け、後ろにある木を穴だらけにします。

 

するりと攻撃が終わってグリードの元に戻ってきたのは無数の金色の針。

新たにグリードが製作したパブラニウムです。

攻撃に特化したこの姿ならペット競争で勝つのは簡単でしょう。

 

自慢げにユラにパブラニウムを見せびらかすグリード。

しかし、そこに思っても居なかった人物が登場します。

それは父と共に復興の手伝いに来たアイリーン。

 

なぜ私を攫った女とここに?

波瀾の予感です。

わん

順調なような、順調じゃないような
続きが気になります!

『テムパル~アイテムの力~』85話の感想・考察

ようやく復興が見えてきた85話となりました。

ジシェカが渡した剣は洞察力が強い人だと多くの人材を見つけっれるようですね。

村には500人以上のNPCがいますから人材探しはたぶん問題ないと思うのですが、

問題はアイリーンです。

夫の所属しているギルドの本拠地が崩壊したと聞いて、助けに来るのは当然ですよね。

そこに見つけてしまった自分を攫ったユラ。

しかもそのユラが密会をしているのは夫なわけですから

こ、これは86話はいままでとはちょっと違う波瀾が起きそうです。

楽しみなような、怖いようなって感じですね。

続きを見るのがちょっと怖いのは内緒です。

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