テムパル~アイテムの力~【84話】ネタバレと感想!

この記事では『テムパル~アイテムの力~』の84ネタバレ感想をお伝えしていきます。

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83話 84話 85
ネタバレはしてほしくない!という方はご覧にならないでくださいね。

形勢逆転、なるか?

笛の音が止み、前よりも圧倒的に戦いやすくなりました。

ですが、それ以上に感じているのは確かな手ごたえ。

その原因の一つはマラクサスレイドを経験してからの成長でしょう。

もしもあのレイドが無ければ、200レベルを超えるヤタンの高位信徒たちを相手になんてできません。

 

そして、もう一つの原因はグリードが配って回った武器。

槍は敵を貫き、鎧は攻撃を防いでくれます。

これまで皆、経験はあれど装備が見合わず、伸び悩んでいました。

そんな彼らが新たな装備で次々に高いところへと飛び立ちます。

 

新たな武器はメンバーたちの超えられなかった壁を壊す手伝いをすると同時に

強力な敵を前に沈みかけていた士気をさらに高いところへと引き上げました。

 

戦場の空気は上々。ツェダカギルドが少しずつ形勢を立て直している頃

グリードはテムパルの真骨頂を露わにしていました。

 

ニベリウスが使用したオーブに込められていた魔法は2つ。

両方とも3つの属性が混じった最強の魔法です。

込められた魔法の1つでも大勢の人を薙ぎ払うことが出来るほど強力な魔法はちんけなアイテムでは防げません。

 

そのはず、なのですが

向けられる最強の魔法を前にグリードは真正面から立ち向かっています。

しかも、前進までしている。

その様子にさすがにただの装備ではないとニベリウスも勘づきました。

 

それで諦めるニベリウスではありません。

圧倒的な魔力と技術に裏打ちされた絶対的な自信。

負けるわけにはいかないニベリウスは切り札を切りました。

 

オーブに込められていたもう一つの魔法。

想定なんて出来ない最強の一手です。

テムパルごときに防げるはずがない攻撃。

 

アイテムもろとも消し去ってやるつもりでした。

そう、つもりだったのです。

切り札でさえもグリードの装備の前にはダメージを与えるだけに止まってしまいました。

 

教皇よりも攻撃力が弱いニベリウス。

ここまで苦戦させられたのはその経験値のせいです。

しかし、経験があろうと、技術があろうと圧倒的なアーティファクトを前にそれは諸刃の剣でしかありません。

 

切り札を掻き消されたニベリウスは今度こそ最後の一手を出しました。

それは”ダークシールド”

ヤタン教が誇る最強の防御魔法、帰還するための瞬間移動が出来ます。

祝福により123年という長すぎる人生で得たはずの経験をつま先で蹴られたニベリウスが出せる最後の手。

もうオーブも魔力も欠片も残っていません。

 

まぁ、瞬間移動を許すグリードではありませんが

わん
今度こそ!ですね。
しかしオーブにまだ隠し玉があるとは、経験は恐ろしいですね。

テムパルの真の力

ヤタン教本部までの瞬間移動にはどうやら時間がかかるようです。

防御魔法に囲まれたニベリウスはそれでも得意気に笑います。

当然です。自分と同じくグリードももう大技を放つことは出来ないはずですから

 

それは事実でした。

もうどのファグマの剣舞も再使用時間を待たなければいけません。

ですが、そんなことなにか問題でしょうか?

 

グリードはテムパルです。

体中に纏っている装備はただの攻撃でさえ、その効果を倍増させます。

さらに、その手にある大剣は至尊武器。

 

ただグリードはぶんっとニベリウスに向けて剣を振り回しました。

 

切っ先は防御魔法を切り裂き、ニベリウスまで達しました。

さらに装備のスキルが発動し、ダメージは通常攻撃の数倍、数十倍へと増えていきます。

ただの異教徒のくせにとダメージに苦しむニベリウスの脳裏に過るのはユラ。

彼女もまたただの女でしかないはずだったのに、ヤタン神に選ばれました。

 

感じる力はヤタン教のそれとは違いますが、

確かに神からの祝福を感じます。

この圧倒的な神聖力。そうレベッカ教の祝福です。

 

強力な装備の数々に、レベッカ教の祝福

辛勝ではありましたが、グリードはついにニベリウスを倒すことが出来ました。

 

戦利品は膨大な経験値とレベルアップ。

それからニベリウスの笛と腕輪。

かなり太っ腹な結果となりました。

にゃあ

苦しい戦いですが、
テムパルの真の力が出ました!

さて戦いはどうなるのでしょう?

最終結果

他の使徒たちは雰囲気の変わった戦場に首を傾げていました。

先ほどよりも圧倒的にツェダカギルドのメンバーの攻撃が鋭くなっているのです。

 

とはいえ、まだヤタン教の使徒のほうが優勢です。

形勢が変わり始めた戦場ですが、苦しい戦いなのは変わりません。

このまま倒せるのかと不安にさえなってしまいます。

 

そんなメンバーの元に現れたのは戦利品の見分を諦めたグリードです。

 

まず彼が訪れたのはトゥーンのところ。

ニベリウスを倒している間になにをやってたというグリードはついでに

彼に渡した剣をゴミと呼び、400万ゴールドで売るとまで悪態を吐きます。

 

しかし、戦況はそのゴミのおかげでややトゥーンの優勢に見えます。

そこでグリードはニベリウスの戦利品の見分を始めました。

もちろん、それが終わったら戦いに口を挟んで、戦利品を横取りする予定です。

 

さっそく目を付けたのは笛と腕輪。

どうやら腕輪はそこまで良い物ではありませんでしたが、

笛はなかなか面白いものです。

 

そもそもデバフとバフのクラス自体が限定的なものだというのに、

この笛はその壁を無かったことにします。

試しにと吹いてみるとトゥーンたちの顔色が変わりました。

 

笛の効果はこうです。

ヤタン教の信徒なら敵にデバフ効果

他の3大宗教の信徒なら同じ信徒にバフ効果

そして、中立のグリードのような男が吹けば

ランダムに効果が発生します。

 

ちなみに今回はすべての能力位置が30%ダウン。

ついでにステータス以上に掛かりやすい時間が30秒。

しかも、効果が与えられたのは味方のギルドメンバーです。

 

最悪の展開に主犯にすぐ気が付いたトゥーンたちは溜息を吐きました。

こんな事、なにも考えずにするのはグリードしかいません。

 

さすがのグリードも思ってもみない効果に慌てて先頭に加わりました。

しかし、さすがにニベリウスを倒した男を相手にしていられない。

最初の攻撃で自慢の武器を壊された敵はグリードが”殺”を撃つ前にその場を飛び立ちました。

 

そうして、今回の戦いはツェダカギルドの勝利で幕を閉じました。

しかし、その打撃は大きな物となりました。

20日間、ギルドの全資金、全戦力が城に投入されたためです。

 

それでもそのダメージはグリードのおかげで最小限となりました。

ついでにクエストを完了したおかげでカンの寿命が30年伸びました。

これだけの結果があれば、また話題の中心になるのは当然です。

 

そうしてまだ話題に上がったグリードの正体はまだ知られていません。

向けられる声には戦闘技術の少なさやニベリウスを倒せたことにはギルドメンバーによる消耗もあったと非難もあります。

しかし、グリードが注目の的になるのは当然です。

 

そう、アメリカのマイアミにいるこの人の耳に入るのも当然の事。

スネークギルドマスターのジバル・グレイヴンです。

彼はずっとグリードに目を付けていました。

しかし、彼しかレジェンダリーアイテムを作れないという理由で必要以上に接触してきませんでした。

 

ですが、これからの状況は大きく変わりそうです。

わん

な、なんだか新たな登場人物が来ました。
これから何が起きるのでしょう?

『テムパル~アイテムの力~』84話の感想・考察

ほっと胸を撫で下ろすような展開となった84話でした。

この戦いが始まってからあまりに強すぎる敵にまさかと思うことが多かったですよね。

手に汗握って、もうダメかとさえ思うこともありました。

しかし、さすがグリード、そしてツェダカギルドです!

強力なヤタン教の信徒たちを退けることが出来ました!

こうなって気になるのは最後に登場した新たな人物、スネークギルドのギルドマスターです。

一体彼は何を企んでいるのでしょうか?

さらに今回倒せた使徒はニベリウスだけ、

逃走した残りの使徒たちの動向も気になります。

まだまだ気を抜けない展開となりそうなテムパル。

新たな展開が期待できる85話となりそうです!

待ちきれませんね!

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