ケンガンオメガ【83話】ネタバレと感想！

力の差

龍鬼はナイダンに突っ込んでいきますが、あっさりと殴り飛ばされてしまいました。

「あまりに直線的だね。駄目だよそれじゃ。」

龍鬼の頭を掴みあげると、どんな大技でも仕掛けまでのプロセスがお粗末では全く意味がない、と語るナイダン。

君ほどの実力者が知らないはずないだろうとの言葉に、龍鬼は今度は膝蹴りをしかけますが、またも止められてしまいます。

何を焦っている？と問うナイダン。

「速攻で仕掛けて、殺さずに倒そうと？それは無理だよ。」

冷静に言うと、ナイダンは龍鬼をリングに叩きつけました。

加えて、後頭部にすさまじい打撃を加えられる龍鬼。

眩暈でくらくらしている龍鬼に、「戒め」を解くんだと命じるナイダン。今の君は５秒で殺せる、と。

パワーが段違いだ、と龍鬼の劣勢を語る実況。

臥王流双龍突を使いナイダンに飛び掛かりますが、それすらも軽くいなされて龍鬼はまたもリングに叩きつけられました。

動きがまっすぐすぎる！と叫ぶ大久保と、俺を失望させるなと見据える阿古谷。

自分が殺すなと言ったから龍鬼が力を出し切れないと言う光我に、王馬はそれを差し引いても相手は強いと語りました。

ガオランも、機械のように正確無比な動きで一切の無駄がないと評します。

組技専門格闘士特有の「粘りつくような筋力」と独特の「響く打撃」、打たれ強さも並ではないため厳しい闘いになる、と語りました。

拳願会サイドで、力でナイダンに勝っているのはユリウスと若槻、雷庵くらいだと続ける王馬。

今の戦い方じゃ龍鬼は勝てないと言う王馬に、「そんな…！」と光我は言葉を失います。

矛盾

カウント５でよろよろと立ち上がる龍鬼。

本気でおいでよ、と口では言いながらも、龍鬼は内心こんなに強い蟲は初めてだと思います。

そんな龍鬼に、ナイダンは一つ聞いていいかな、と問いかけました。

「君は何故、蟲（僕達）を殺してきた？」と。

蟲は皆殺しにしないといけないからだと答える龍鬼に、何故そう思うんだ？とナイダン。

龍鬼の「爺ちゃんが教えてくれたから。」という返答に、「臥王鵡角がそう言ったんだね。」と確認します。

爺ちゃんはいつだって正しい、蟲は悪なんだとナイダンを睨み据える龍鬼ですが、ナイダンは怪訝そうな顔で「いや。矛盾していないか？」と問いかけます。

「それなら何故、僕を殺す気で闘わない？蟲は、悪じゃなかったのかい？」

その言葉に、龍鬼は目を見開きました。

続けてナイダンは語り掛けます。

「君は、疑問を抱いてしまったんだろう。『間違っているのは爺ちゃんなんじゃないか？』…てね。」

その言葉にしばし動きをとめる龍鬼でしたが、しばし沈黙の後「は？」と表情を消してナイダンに襲い掛かりました。

その動きを「うん。少し良くなった」と受け流すナイダン。

連続攻撃をしかける龍鬼ですが、ナイダンはびくともしません。

またしてもリングに龍鬼を叩きつけるナイダンですが、一瞬の後によろめきます。

「やりやがったよあの坊や！」と驚く劉に、飛は「器用な技だ」と評しました。

投げられる瞬間に、ナイダンのこめかみに踵を当てていたというのです。

「今の動きは見えなかったよ。良い意味で動きに『雑味』が出てきたね。」

こめかみから血を流しながら笑うナイダンを、龍鬼は冷たく見すえました。

「…もう喋るな。お前は、許されないことをしたんだ……」

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