この記事では『暴君の保護者は悪役魔女です』の30話のネタバレと感想をお伝えしていきます。
『暴君の保護者は悪役魔女です』30話のネタバレ
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クレーテに心酔するティータ！
ティータと話をしに彼の部屋にやって来たエドモンド。
彼は丁寧にお茶を入れるとティータにそっと差し出します。
ティータは、高価なお茶を殿下なしで自分だけが飲んでいいものか、と戸惑っている様子でした。
それに対しエドモンドは、クレーテはお茶の味が分からないので飲んでも意味がない、と答えるのでした。
さらに彼は、クレーテはそもそも食事に関心がないのだと明かします。
しかしティータは、自分が作った不味いポーションの味には敏感だったのに、と肩を落としました。
エドモンドは、クレーテがポーションを作る情熱の半分でも文学や芸術に向けてくれたなら、
きっと今とは比べ物にならない高尚な君主になっただろうに、と悔やみます。
わん
いつも試験管やフラスコを手にして実験に明け暮れているクレーテ。今でこそリケジョなる言葉もありますが、本などで教養を得ることが主流の世界においては異端だったのでしょうね。
するとティータは頬を赤らめ、彼女は今でも十分高尚だし、むしろ彼女ほど高尚な人間を見たことがない、と明かすのでした。
エドモンドは、彼が本当に同じクレーテを想像して話しているのか、と耳を疑い、
あまりの衝撃にカップが手から滑り落ちそうになります。
ティータは急いで布巾を取り出し、エドモンドの代わりにこぼれたお茶を拭きました。
せっかくの貴重なお茶をこぼしてしまい彼は残念がりますが、ティータは自分が代わりに淹れると言い出します。
エドモンドが自分にお茶の淹れ方を教えてくれたのだから、と少し自慢げなティータ。
そんな彼を感慨深げに見つめるエドモンドですが、一口飲んだ途端、あまりの苦さに吐き出しそうになってしまうのでした。
しかし、嬉しそうなティータに適当に合わせ、味の事は彼には告げないエドモンドだったのでした。
にゃあ
ポーションの時と言い、彼ももしかして味音痴なのでしょうか。それとも不器用なだけ…？幼い頃はすぐに言葉を覚えたぐらい優秀なのに、実践となると弱いようですね。
真実を話せないティータ
ティータはエドモンドに、何の話があって来たのかと尋ねました。
エドモンドは自分が話があって来たとバレていたことに驚きますが、ティータは彼の顔を見たらすぐに分かる、と得意げに言います。
前置きが必要なくなったエドモンドは、クレーテとの間に何かあったのか、と単刀直入に本題に入りました。
ティータはそれを否定しますが、エドモンドは２人がぎこちない様子だったことを指摘します。
するとティータは、問題はクレーテにあるのではなく、自分にあるのだと明かすのでした。
しかし、本当の理由を言うことが出来ないティータは、思春期で気分の変化が激しいからだ、と説明します。
わん
確かに、繊細な思春期の若者が初めての恋心を誰かに打ち明けるのは非常に勇気がいることでしょう。例えそれが、信頼しているエドモンド相手だったとしてもです。
それを聞いたエドモンドはカップを置き、それならばクレーテは気にしないだろう、と答えました。
なにしろクレーテはいつもティータのことを案じているから、と言うエドモンド。
対してティータは、まだ子供のように心配してこられるのは嬉しくない、と話します。
彼の悩みに共感したエドモンドは、自分も髪の毛が真っ白になるまでは20歳の青年のように扱われていたのだ、と彼に明かしました。
なぜならクレーテはとても長い時間を生きており、２人にとっては長い時間でも彼女にとっては短い一瞬の出来事に過ぎないからでした。
クレーテの生きている時間の違いに気が付き、ティータはどこか寂しく思います。
結局成果なし？
エドモンドは最後に、クレーテは言葉にしないと分からない方だから、あまり困らせないように、と忠告します。
するとティータは彼に、クレーテは鈍いと思わないか、と尋ねます。
ティータの言葉に反応したエドモンドはつい手を挙げ、彼女ほど鈍い方はこの世にいない、とあきれた様子で言い始めました。
続けて彼は、ベロスの全領地民がそれを知っているどころか、彼女が鈍いことを知らないのは彼女自身だけだ、と熱弁します。
にゃあ
鈍いことを自分だけが知らないなんて、物凄く鈍いんですね。確かに、クレーテは繊細な感情や言葉に表せない気持ちなどに非常に疎そうです。
彼の言葉に慰められたのか、ティータは彼に自分を気遣ってくれた俺を述べるのでした。
一方のクレーテは、ティータとの会話の内容をエドモンドに尋ねます。
エドモンドは呑気にお茶を飲みながら、思春期のせいなので気にする必要はない、と答えました。
しかし、彼の曖昧な答えに不満げな様子のクレーテは、そんなことしか分からなかったのか、と彼を責めます。
そんなクレーテにエドモンドは、もうそろそろテベットの晩がやって来ることを告げるのでした。
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『暴君の保護者は悪役魔女です』30話の感想･考察
同性目線で話をしようとティータを訪れたエドモンド。
しかし、そんな彼に対しても、ティータはクレーテを異性として意識してしまったことを言い出せずにいました。
とはいえ、クレーテを異常に褒めながらも、彼女に対して気まずそうにしたり、鈍いと文句を言ったりと、
揺れ動くティータの言動の意味を、エドモンドは気づいたのかもしれません。
また、若かりし頃のエドモンドも彼女に告白したことがあったようですから、クレーテの鈍さは身にしみて感じているでしょうね。
クレーテに対する気持ちを明かせる相手がいないなんて、
やはり彼にも同年代ないしは年の近い友人がひとりでもいればよかったのにと思ってしまいます。
