暴君の保護者は悪役魔女です【26話】ネタバレと感想！

この記事では『暴君の保護者は悪役魔女です』の26話のネタバレと感想をお伝えしていきます。

クレーテに甘えに来るティータ

クレーテの部屋に入ったティータは、ベッドの上で大人しく本を読んでいる彼女を見つけます。

何かあったのか、と言って彼を近くに呼ぶクレーテに、ティータは愚痴をこぼし始めたのでした。

レプルに剣術を教わるようになった彼は、今日も彼と練習試合をしたのだとか。

レプルは自分が受ける側をするので、彼は好きなだけ攻撃してくるよう言ったのだそうです。

しかし、戦いの途中で自分が不利になった途端、レプルは何も言わず容赦なくやり返して来るのでした。

そのせいでティータが怪我をしたことを知り、何てことをするんだとクレーテは憤慨します。

彼女はレプルを呪う呪文でも教えてあげようか、と言い出しますが、

ティータは、そうはいってもレプルは唯一無二の先生なので大丈夫だ、と答えました。

それでもクレーテは、獣人族にはレプル以外に剣術に長けた者が沢山いる、と言います。

しかしティータは頬を赤らめ、本当はそんなに痛いわけではなく、ただ久しぶりにクレーテに甘えたくなっただけだ、と言うのでした。

感激したクレーテは心の中で、いつだって自分に甘えてくれていいのに、と考えるのでした。

ただし彼女は、今度同じことをしたら自分がただでは置かない、と自分が言っていたことをレプルに伝えるようティータに言いました。

ティータの緑のポーション

クレーテはティータの傷を治療するため、工房からピンク色のポーションを取ってくるよう彼に頼みます。

するとそれを聞いて何かを思い出したティータは、胸ポケットから緑色のポーションを取り出して彼女に差し出しました。

彼曰く、クレーテのために作った気力回復のためのポーションなのだそうです。

クレーテはあくまでも冷静を装って、そんなものを作っている暇があれば勉強しなさい、と言うのですが、

心の中では、彼がこれほどまでに優しく育ったことにとても感動していました。

ティータはクレーテの小言にも、全部一生懸命に取り組んでいるので大丈夫だ、と明るく答えます。

そうしてクレーテは、せっかくだからと言って彼のポーションを口に運びました。

しかし、一口飲んだ途端、そのあまりの不味さに吐きそうになってしまうのでした。

様子のおかしい彼女を見て、ティータはやはりポーションは失敗なのかと彼女に尋ねます。

クレーテは口からポーションをダラダラと流しながらも、全然いい感じだ、と嘘をつきました。

それを見た彼は、嘘をつかなくても、不味かったら飲まなくていい、と答えます。

慌てたクレーテは必死で嘘じゃないと説得し、こんなに元気になったじゃないか、と手足をバタバタと動かし始めました。

しかし、すぐに体力が切れてしまい、そのままばったりと布団に突っ伏してしまうクレーテ。

元気をなくしたティータは、やはりまだまだ実力不足のようだ、と落ち込みますが、クレーテは初心者にしては上出来だと彼を慰めます。

それを聞いたティータはとたんに明るい表情になり、彼女の役に立てたことを喜ぶのでした。

一方クレーテは、今はポーション作りより勉強に集中するように、と言って、彼にこれ以上ポーションを作らせないよう予防線を張ります。

しかし、彼女の作戦も虚しく、空き時間に作っているだけだからこれからも時々作って持ってくる、とティータは言いました。

そこまでしなくてもいい、と必死に彼を止めようとするクレーテですが、ティータはそそくさと部屋を去ってしまうのでした。

止まらない激マズポーション攻撃

そうしてあくる日、ティータは再びあの緑色のポーションをクレーテのために作って来ました。

もういいって言っているのに、と言いかけるクレーテの口に、ティータは無理矢理ポーションを流し込みます。

リンドウのエキスを入れたので少し苦いかもしれないが、効き目は抜群のはずだ、と彼は言いました。

しかし、その味は相変わらず苦いどころではなく、クレーテはこのままでは舌が麻痺してしまうのではないか、とまで考えていました。

さらに、来る日も来る日もポーションを作って持ってくるティータ。

時には緑色だけでなく、紫色や草色のポーションを持ってくることもありました。

ついに彼をマッドサイエンティストのように感じ始めたクレーテは、ある日狸寝入りをすることを決心しました。

ティータが部屋に入ってくるなり寝たふりをするクレーテ。

彼はだんだんと、自分が入ってくるたびに彼女が寝ていることに気が付くようになりました。

もしや彼女の具合が悪くなってきているのでは、とティータは案じます。

一方、彼が今度はどんなポーションを持って来たのか気になったクレーテは、薄目を開けてポーションを見ました。

彼の持つポーションは茶色く濁っており、ぼこぼこと空気が出てくるかと思えば茶色い煙を発していたのでした。

クレーテは、一体何をどうしたらあんな色のポーションができるのか、と呆れ返ってしまうのでした。

ティータはなかなか部屋から出ようとはせず、どうしようかと言いながら部屋の中をウロウロ歩き回ります。

そしてふと彼女のもとに近寄って来たかと思うと、無理矢理彼女の体を起こし、こんな時のためにスプーンを持って来た、と言うのでした。

そうして無理矢理スプーンを彼女の口に押し込もうとするティータですが、彼女は固く口を閉じ、断固としてポーションを口に入れようとはしません。

やり方が間違っているのではと思ったティータは、仕方ないからと無理矢理手で彼女の口をこじ開けようとしました。

それでもポーションを飲ませることが出来ず、ベッドの横で悩み続けるティータ。

ここまでくるとクレーテは、彼の粘り強さに感心さえしてしまうのでした。

仕方ないな、と言ったティータは、なにやらゴソゴソと準備をし始めました。

そして、彼女の顔に手を当てがったかと思うと、何とクレーテに口移しをしようとしたのです。

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『暴君の保護者は悪役魔女です』26話の感想･考察

以前の反抗的な態度とは打って変わって、クレーテのもとに甘えに来るほどにまで従順になったティータ。

困難を乗り越えて絆が深まったのもあるでしょうし、彼女に剣術を習う許可を貰い、より信頼感が増したのかもしれませんね。

しかし、その彼の熱い思いが逆効果となり、謎の才能で作り出した激マズポーションをクレーテは連日飲まされる羽目になってしまいます。

見るからに不味そうな色をしていますが、ティータは作る時に味見はしないタイプなのでしょうか…。

とはいえ、口移しする際に自分も口に含んでいるので、その味のひどさには気づいたはず。

もしかして、相当な味音痴なのでしょうか。

せっかくの善意が裏目に出てティータもかわいそうですが、弱った体で気を遣って毎日あんなものを飲むクレーテも優しすぎますね。